小線源治療部会第25回学術大会【現地開催】

ご挨拶

第25回学術大会 当番世話人 辻󠄀野 佳世子

日本放射線腫瘍学会小線源治療部会の四半世紀記念となる第25回学術大会を、2023年5月19日(金)~5月20日(土)の2日間、神戸国際会議場において開催させていただく運びとなり、大変光栄に存じます。

小線源治療は実際に腫瘍を見て、触って、治療法を工夫し治療効果を実感できる、放射線治療の中でも非常にやりがいのある分野と感じています。先人から受け継ぐ職人芸の側面もありますが、近年画像誘導小線源治療(IGBT)やハイブリッド治療、アプリケータの進歩などにより、より客観的・普遍的に良好な治療を行うことが可能となり、究極の個別化4D高精度適応放射線治療といえるでしょう。一方高精度外部照射IMRTやSRTの発展も著しく、より非侵襲的であることから小線源治療の代替になりうるという声も聞かれます。両者は同じ“がん治療”という目的への手段であり、それぞれの利点・欠点を知り、互いに補強しあいながら最良の放射線治療を提供していくことが私たち放射線治療チームに与えられた使命であると思います。

そこで今大会のテーマは「小線源治療の真価と進化~高精度外部照射との共存共栄を目指して~」といたしました。高精度外部照射全盛の時代に小線源治療の真の価値は何か、またその有効利用と進歩のために私たちがなすべきことは何か、を皆様と議論できればと考えております。

特別講演には筑波大学櫻井英幸教授をお招きし、豊富なご経験から高精度時代の小線源治療の真価についてご講演いただく予定です。シンポジウムでは高精度時代の医学物理、前立腺がん、子宮頸がん治療についてそれぞれ第一線でご活躍の先生方からご講演、ご討議いただきます。ワークショップでは医師技師看護師など多職種で行う小線源治療時の鎮静鎮痛を学べるように企画しました。特別教育講演として西尾正道先生から日本有数の小線源治療の御経験をお話しいただきます。教育講演として最新の小線源治療関連ガイドラインの解説、婦人科医より診察法・治療時のポイント、画像診断医より小線源に役立つ画像診断についてもご講演いただく予定です。ハイブリッド小線源治療を実践的に学ぶハンズオンもご用意しました。要望演題のひとつとして小線源治療の看護についても募集し、是非看護師の皆様にも多数ご参加いただきたいと思っております。

神戸国際会議場は、ポートアイランドに位置し、マリン神戸の雰囲気を楽しみながら議論できる会場です。神戸の中心三宮にも近く、学会後は是非神戸の街をお楽しみください。少し足を延ばし日本三大温泉のひとつ有馬温泉で日頃の疲れを癒すのもお勧めです。COVID19感染の状況によりますが万全の感染対策の下での現地開催を目指し、兵庫県立がんセンタースタッフ一同および神戸大学放射線腫瘍科関連病院のご協力の下、準備を進めております。

本大会が皆様の明日からの診療に役立ち、小線源治療ひいてはがん治療の発展に少しでもつながればこの上ない喜びです。是非皆様のご参加をお待ち申し上げております。

日本放射線腫瘍学会小線源治療部会
第25回学術大会
当番世話人 辻󠄀野 佳世子

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